人間関係においてタイミングというのは非常に重要だ。発言のタイミングによって相手に喜ばれたり、恨まれたりする。それが一字一句同じ文言だったとしてもだ。それは時として理不尽にさえ思える。
賢者の贈り物
例えば、あなたは賢者の贈り物というお話をご存知だろうか?それは貧乏ながらも大変仲の良い夫婦のクリスマスを描いた物語なのだが、本当にタイミングが最悪な話である。
あらすじだが、クリスマスが近づいてきたある日、夫婦は互いにサプライズでプレゼントを贈りたいのにお金がない。そこで夫は妻のキレイな髪に似合うクシを買うために自身の大切な懐中時計を売ってしまった。妻は夫の大切な懐中時計に似合うチェーンを買うために自身の大切な髪の毛を売ってしまった。
そしてクリスマスの日、夫は妻に素敵なクシをプレゼントし、妻は夫にキレイなチェーンをプレゼントした。しかしプレゼントをもらってもチェーンを付ける懐中時計はなく、クシでとかす髪の毛がない。夫婦はお互い本当に最悪なタイミングでプレゼントをしてしまった・・・。

しかし物語はここで終わらない。夫は大切な妻のため、妻は大切な夫のため、その相手を想う思いやりに心が暖かくなり、夫婦は幸せなクリスマスの夜を過ごしました。という事で物語はハッピーエンドを迎えるのだ。
現実はそう甘くない
賢者の贈り物は良い話であるが現実にはそうそう良い事は起こらない。例えば聞いた話では、妻が風邪をひいて半日寝込んでしまった時に夫は妻の事が心配で、寝ている妻の様子を何度も見に行く。しかし妻は眠り込んでいて夫が様子を見に来ている事など全く知らない。そして夕方になって妻の熱が少しさがって起き上がってくると、夫にこう言うのだ「体がつらくて寝込んでいるのに、1回も様子を見に来てくれない」と。それが原因で夫婦の仲は険悪になってしまったという。
思いやりを持って行動しても相手に伝わらなければ意味がない。それどころか状況によっては恨みを買ってしまう事だってあり得るのだ。
まとめ
そう。タイミングは本当に大切。これは仕事においても勉学においても、人間関係では相手に対して何か行動を起こす時は周りの状況や状態を見極めた上で実施する事をオススメする。