富士山とか高尾山なんかへ行ったら人、人、人ゴミ。そしてマジゴミも落ちているので、落ち着いて景色を楽しめないだろう。しかしこの二ノ宮山は絶景なのに人がほとんどいない(この日は3組の家族にしか出会わなかった)という隠れた穴場スポット。という事で、早速ご紹介しよう。

ちなみに埼玉県比企郡滑川町の場所は埼玉県のほぼ中心(やや北のあたり)に位置する。緑豊かで、ザ・田舎という景観の何処か懐かしさを感じさせる町となっている。

ちなみに、二ノ宮山へは車でしか行けない。いや、正確には最寄り駅である東武東上線の武蔵嵐山駅から約4.0kmくらいなので、電車ですと約1時間ほど歩けば到着するが、山道は危険がいっぱいなので車で行くのがオススメだ。数十台ほど停めれるであろう砂利の駐車場へ車を停め、ここから歩いて二ノ宮山に挑む。

伊古の里という二ノ宮山を含んだ二ノ宮山登山口付近に案内板を発見。あれ?現在地はどこ?一瞬戸惑った。それにしても驚くべきは二ノ宮山が132mしかないという事実。なーんだ。余裕じゃないか。と思った自分の愚かさを後々知る事になるのである・・・

道標を発見。もちろん展望台へ向かう。

険しい道のりの始まり。ここから本格的に二ノ宮山へ挑むのだ。写真では分かりにくいが結構な急坂。最近歩いていなかった自分にムチ打って足を進める。

階段を発見。ここからしばらく階段が続く。

少し景色がひらけた場所に出た。左側を見ると結構いい景色が見えるものの山頂までガマン。

また階段が・・・この後、平地と階段が交互にやってきて膝が爆発しそうになる。

息を切らせながら、やっとの事で二ノ宮山の山頂付近に来たようだ。なに!?マムシが出るだと!?

展望塔が見えてきた!あと少しで山頂・・・

二ノ宮山の展望塔がこちら。想像以上に立派な建造物に心ときめいてしまう。それにしても132m程度の山かと舐めていた自分のなんと愚かな事か・・・この時改めて思った。道のりが短いから急坂が多く、普段の運動不足がここに来てボディーブローの様に疲労を誘うのだ。
疲れたぁ~・・・でも、本当に疲れるイベントはこの後で起こる事を、この時の自分は知るよしもなかったのである。

ふるさと創生二ノ宮山周辺整備事業についての案内板。

目の前に見える展望塔は23mで結構立派なもの。地上にいる右下の人と比べると、塔がいかに大きいかがお分かり頂けるだろう。入場料1,500円くらい取られるんじゃないかという不安を胸に足を進めた。

展望塔の中の階段をズンズンと登っていくと、少し開けた展望エリアへ到着した。ここには本格的な望遠鏡が設置されており、100円入れて見るやつかと無視しかけたが、な、な、なんと無料!このタイプの望遠鏡が無料だなんて初めて見た。
ちなみに、ここの展望エリアは下段にあるもの。ここから10mくらい登った場所に上段の展望エリアが存在する。この時点で高所恐怖症の自分は足がガクガクブルブル状態だったのに、ここから更に上へ行くのかと思うと恐怖と不安でヤバい感じだった。

上段の展望エリアへ到着!実は下段の展望エリアから上段の展望エリアへ向かう階段の途中で足が止まってしまい、これ以上は怖くて登れない・・・引き返そう・・・と心が折れかけたが、せっかくここまで来たのだからと最後までやりきった。そんな自分を褒めてやりたい。

この日は風が強く気を抜いたら体が持っていかれそうだったので、こんなシチュエーションも恐怖心を増大させる要因だったのかと思う。腰が引けながらも頑張って撮影した写真をとくとご覧頂きたい。




勇気をふりしぼって景色の写真を撮影し終わって、早々に地上へ向かおうとして目に入ってきたのが無料の望遠鏡。けっこう高性能な望遠
鏡をここで見ておかないと絶対に後悔すると直感した自分は、ゆっくりと望遠鏡へ近づいて行くのだった・・・

勇気を出して望遠鏡を覗いてみると、勇気を出して良かった。恐怖を乗り越えて良かった。望遠鏡を覗いたその先には東京スカイツリーが見えたのだ。直線距離で約70kmも離れた建造物が見えるという奇跡。限界を超えて手を伸ばしたその先に感動が待っていた。

改めて見ると本当に立派な展望塔。恐怖と不安と感動と、様々な感情が入り乱れながら地上へ戻ってきた。やっぱり地面はいいなぁ。落ち着くなぁ。しかし風が吹いていなければ恐怖心も半減しただろうに、今日の強風にはやられた感が否めない。

展望塔の入り口付近にこんなものが・・・
入り口付近にあった注意書きを見てビックリ。今日みたいな強風の日は塔に上ってはダメだったんだ。やっぱり自分の危険感知能力と恐怖心は間違っていなかった。でも、注意書きを見ていたとしても結局はの上っていたと思う(汗)
二宮山展望塔について
拠点住所 | 埼玉県比企郡滑川町伊古 |
営業時間 | 8:30〜17:30 |
定休日 | 無し |
駐車場 | 有り |
オススメ度 | ★★★★★ |
二ノ宮山|滑川町
丘陵が重なり合い、風景が開けにくい土地にあって、二ノ宮山は郡内が一望できる眺めのよい山として親しまれています。また、二ノ宮山は古くから『伊古神社の奥社』と呼ばれるなど、周辺の人びとの暮らしや信仰と深く結びついていました。標高は131.8メー...